介護事業・・最近の報道から

こんにちは 介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行です

骨太方針からの外国人の受け入れが人手不足の解消になるのかについては、否定的な意見がいろんなところで見かけます。

単純に数が足りないから、どこからか調達しようと考え方ととにかく体制を整える方法を決めておかないと先に進まないという考え方ではあるが他に策がないのも現状だと思います。

介護事業の中での人件費は、事業内容によって差はありますが、60%〜80%近くになっています。特に訪問系が高いのですが、人材の確保の話になると住宅手当や家族手当などの賃金面での改善、休日などの待遇面の事になり更に、経費に圧迫をかけることばかりです。

外国人の受け入れも設備や体制を考えるとかなりの準備と経費がかかると思われます。

経営状況については、今月上旬に今年1月から6月までに過去最悪のペースで45件が倒産し、先日の厚生労働省の介護給付費等実態調査では、通所介護の事業者は2年連続の減少で、訪問介護事業所も始めて減少していると発表しています。

統計では総合事業・介護予防を除いた訪問介護事業所が前年比161ヵ所減少し、総合事業・介護予防を除いた通所介護事業所が91ヵ所減少しています。
特に、小規模デイは、2015年度末と昨年度末で比べると4054ヵ所(17.1%)減っています。

利用者数は、訪問介護で前年に比べて1万人以上増えて100万人を突破しています。前述しました、介護事業の倒産以外に自らの撤退・廃業や運営をやめるケースが増えています。

今月、開催されたCareTEXの会場でもM &Aの事業者の方のブースが大きくありました。表面にはでないところでで、経営者が変わっているケースも多いのかも知れません。

確かに、スケールメリットのある大規模な事業所展開が今後必要になるかも知れませんが、大企業の参入以外は、初めは小さな事業所が利用者を確保しながら規模を拡大していくしか方法はありません。

その為には、地元に根ざした我が街1番の事業所を作っていく必要があると思います。職員を育成し、質のいい介護とサービスを提供するためには、経営者や幹部職員の取り組み方が大切です。

経営者の熱意や意欲があって職員がその後ろをついてきます。会社は経営ですから収益の数字にこだわるのは当たり前です。しかし、経営者が矛盾するような話をしたら職員はどう行動していいのかわからなくなります。

まずは経営者を中心に組織を作り、リーダーを任命しそれぞれの立ち位置をみんなが認識する事。リーダーは多くの職員のいろんな意見が出てくる、意図がハッキリしていてなにかを生む出す話し合いを行い全員が運営に関わらせていく事です。

どのようにしたら、地域の方との交流ができるのか。取り組んでみて下さい。取り巻く状況は、どうであれ事業を行い発展しなければならないのです。

 

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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。

介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行

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