こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
幼稚園の送迎車でまたいたたまれない事故がおこりました。事故でも災害ではありません。きちんとルールを守ることで防げるはずの事故です。
また、2歳のお子さんが自分で家から外出し行方不明になり最終的には海で遺体が見つかりました。これもちょっとした油断から起こったことです。
ニュースには取り上げられていますが、先日介護でも送迎車の交通事故で死亡事故がおこっています。決して別の世界の話ではないのです。
もしかしたら、転倒や徘徊など介護現場での事故のほうが多いかもしれません。現場の職員からすれば、物理的に無理と言われることも多いかと思います。
私たちの仕事に完璧ということはないと思います。それをご家族にどのように伝えていくのかが大切なことです。
コロナ感染についても同じです。多くの施設がクラスターになっています。施設は感染対策で入居者と家族の面会を禁止しているところが多いでしょう。
しかし、施設内感染はおきます。これは、職員以外の感染源は考えられないということなります。
職員には、他の職業より自粛をしてもらっていると思います。職員自体も高齢者を取り扱う仕事のため意識的にも自粛しています。
しかし、職員にも家族があり生活があります。その中には、娯楽や団らんもあるひとりの人間です。いろんな形でコロナウイルスは身近に存在するのです。
ある老人ホームの管理者の話です。老人ホームのコロナ感染をご家族に報告したところ「面会を禁止しているのに、なぜ感染者がでるのか。」と強く言われたそうです。
職員は頑張って働いているのに反論はできなく、とても辛かったと言われていました。多くのご家族は理解をしています。「家にいても感染はする」と。
介護事業所に親を預ける経緯は、ご家族やご本人の事情により様々です。ご家族の思い入れも違います。また費用の問題もあります。
ここで重要なことは、重要事項を説明し契約を行うときに十分な理解がなされたかどうかです。
広告の営業をしている時から、契約の重要性は指導されてきました。よく時間を気にしてできるかぎり省略しようとする管理者がいます。
相手のことを思いやっているようですが、わが身に降りかかってくることもありますので、十分に時間をかけるべきだと思っています。
事前に概ねかかる時間をお伝えしおくといいです。人は、予定より長くかかると苛立ちますが早いとうれしいものです。
簡単に一言で表現すると「先に言えば説明ですが、後で言うと言い訳なる。」つまり、同じこと話しても全く違うことになるということです。
以前にも書きましたが、最大のリスクマネジメントはお互いの信頼関係です。第一印象から始まり、手続きや言動までが一貫しているかどうかです。
ですから、職員と家族の信頼関係があっても経営者や会社、管理者のとの信頼関係がない場合もありました。
事故があった時、職員には緊急対応に感謝の言葉あっても会社には損害賠償を請求がありました。日頃、よく面倒をみてくれたことと責任追及は別問題ということです。
そこに気づかない経営者は、職員に言われた謝辞があったため勘違いをして対応が曖昧だったので誠意がないと問題が大きくなりました。
高齢者は、体力がないため思いがけない結果になることがあります。大腿骨転子部骨折の手術中にお亡くなりになったこともあります。
事故での骨折に因果関係があったとの主張がでてきます。骨折さえしなければ手術はなかった。
転倒骨折もなぜデイサービスの時間に自室に一人でいたのか?監視していなかったのか?いろんな要因が重なってその結果死亡となります。
どのような方法(ルール)で、安全な生活を支援するのかも事前に説明する約束事です。これは守らなければなりません。
PS:昨晩、以前管理者をしていた老人ホーム方がコロナ感染で入院中にお亡くなりになりました。ご家族から様態は聞いており退院2日前の急変でした。
病院からご家族への連絡があった直ぐ後に連絡をいただいたようです。コロナに感染しなければこれが家族の本当の気持ちでした。受け入れるには時間がかかると思います。
面会ができないまま、病院でも看取れず、感染防止のため病衣のままで化粧もできず、火葬が優先され、遺骨も拾えない遺族の方の気持ちをはかるとつらいものがあります。
高齢者は基礎疾患や既往、体力で思わぬ結果になります。コロナ禍でお亡くなりになりました高齢者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
