介護事業情報・・特別養護老人ホームと在宅老人ホーム

こんにちは 介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行です

今回は、介護保険と保険外サービスのニュースを紹介します。高齢者介護の現状から今後の動向を考える中で起こりうる事ではありますが、すでに始まってました。

 

まずは、兵庫県三田市の特別養護老人ホーム運営社会福祉法人募集の報道です。
昨年の5月と6月に、事業計画に基づく募集を行ったところ応募者がなく、本年度も再募集を開始したとの新聞記事です。

応募者がいない理由は、人材の確保ができない。土地がないとの事です。

 

私の経験では、以前は新設事業所の求人は、今勤務している事業所に不満を持っている介護職の応募が多く、応募者の質は別として新しくスタートすることが魅力なのか結構集まっていました。

この数年、介護職員処遇改善加算など条件項目にキャリアアップや10年勤務の介護福祉士への8万円賃上げ助成などで転職することが不利になるケースもあるのかもしれません。前述の制度は、介護職員の定着を目的としたものですの効果がでているのでしょう。

 

介護職員の総数を増やさない限り、新設はの職員供給が難しくなるのは必然です。私は立ち上げた老人ホーム等では、新規開設時に雇い入れた職員の80%は1年以内に退職しました。新しくところに憧れてくるだけでの理由では、仕事はできません。

むしろ、新設の方が大変なんです。ゼロからスタートは、やらなければならない事が多く甘いものではありません。

 

特別養護老人ホームへの応募がないのは、職員や土地だけの問題ではなく運営自体の厳しさが原因ではないでしょうか。建設コストへの助成は減り、監査は厳しくメリットが無くなっている。

確かに法人税はかかりませんが、それは黒字運営ができてからのメリットであり社会福祉法人の性格上利益は出せない。最近、隣市では他市や他県の社会福祉法人が運営している地域密着特別養護老人ホームもいくつかあります。

 

もう一つは、民間介護サービス・保険外サービスの展開です。経済産業省に「保険外サービス活用ガイドブック」がありますが、今回紹介したいのは、「在宅老人ホーム」です。

SOMPOケアが行なっているサービスで、現在は東京23区の一部との事です。自宅に住みなから、有料老人ホームと同様の24時間365日のパッケージサービスを提供します。

夜間も計画に沿った定期的な訪問介護だけではなく、もしもの緊急時にも対応してもらえます。緊急通報装置を設置し24時間365日対応を行います。

サービス利用料は定額です。1か月利用料金は、介護保険の負担は負担割によりますが1割の場合は要介護度によって約1~4万円程度。保険外サービスの配食(1日3食)は約4万円、生活支援は約2万円。合計すると月7万~10万円程度です。というシステムです。

 

親の老人ホームを探している家族は多いです。それは、独居老人世帯で要支援とは1人でいるリスクは大きく、また生活上自分ではできなくなっている事は多いです。

20年までしたら定年が55歳で、70歳代の親の面倒をみる事できたでしょうが、今は仕事があり無理ですからしかたがありません。自分の事で精一杯ですから

高齢者側から考えても、自宅で生活できる事でペットがいれば離れなくてもいいです。必要な介護や医療は受けられます。費用も老人ホームより安く抑えることができます。

自宅にいながら介護保険サービスと保険外サービスを上手く組み合わせて、生活を維持していく新しいシステムだと思います。

 

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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。

介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行

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