リスクマネジメント 信頼関係

前回のブログの中で、2025年問題と2040年問題

と書いていましたが。

私自身、1960年生まれなので、65歳と80歳です。

2025年は、まだ介護保険は利用していないと思いますが

2040年は、わかりません。

生きているかもわかりません。

今が大切です。頑張りましょう。

 

こんにちは ふくろう介護事業コンサルタント事務所

安部浩行です

 

老人ホームでの殺人事件が報道されています。

今回は、捜査の結果立件されました。

しかし、本人は事故に見せかけようとしていたようです。

 

現実問題として、私自身25年の経験の中で介護中の死亡事故はありました。

助かったケースも含めて死亡リスクが高い事故は、喉詰めによる窒息事故です。

認知症のある方は、喉に引っかかった状態で食べ続けます、気が付いたときはチアノーゼが出ているときも とにかく、入れ歯を外して掻き出します。

 

昨年9月、埼玉県の特別養護老人ホームで起こった誤嚥事故は  4000万円の損害賠償請求をされています。

入所中の介護4の女性でベット上での食事介助中の事故で救急搬送された90日後死亡されています。

 

次に多いのは、離設による事故です。

この事故も、認知症の方の監視が行き届かず、サービス事業所や施設から外に出て行ってしまう事故です。

私は死亡に至る事故はありませんでしたが、自分たちでの捜索では解決せず、警察に協力を依頼し、見つけるケースもありました。

昨年9月福岡県のデイサービスで起きた離設死亡事故では、施設側の過失を認めて、2870万円の支払いを命じています。

74歳の女性で、デイサービスの非常口から出て、3日後凍死した状態で見つかったそうです。

この2例の事故は、身体的精神的に起こりうる状態であることを把握しているにもかかわらず、事故が発生したことに対して責任を追及しています。

つまり、アセスメントで、「嚥下状態が悪い」「徘徊癖がある」などの状態を把握していたにも対応を怠ったとの判断です。

人の命は年齢に関係なく尊いものです。賠償金額には計算方法があるらしいのですが、高齢者だから特別ではありません。

次に、裁判になった記事で書かれているのが、家族の事業所に対する不信感です。

事故の状況説明がなかった。事故後の対応に誠意がない(入院中の面会や葬儀に来ない)。などです。

実際に自分が係わった事例をメールマガジンで配信いたします。その事例も結果的には高額の損害賠償を支払っています。

 

私が、若くて事務長をしていた時に、大きな病院の事務次長さんからいろんなことを習いました。

その中で以下の二つことを言われました。

「安部さん、3日以上連続で現場を休んではいけません。利用者に信頼されるにはいなくてもいい人に絶対ならないことです。」

「安部さん、いろんな問題が起こるでしょうが、最大のリスクマネジメントは人間関係です。」

今は当時とは、違い一段と厳しい状況ではあります。だからこそ、家族との連絡を密にとり信頼を構築しなければなりません。

日常に起きた小さな傷でも、特に心配のない状態でも、電話をしておけば、安心されます。もし連絡をしていないと面会に来た時などに、傷に気づけば不信感がでます。

事故の家族対応は、管理職以上の方が対応しないといけません。決して介護員の説明で、終わらせていけません。

事故発生時のマニュアルも作成していると思います。その中では連絡系統や手順がきちん決められています。報告書の作成も決められているはずです。

マニュアルは、全職員が理解して実行して価値がでます。作ることがまずは大切が、それだけでは意味がありません。

 

 

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ふくろう介護事業コンサルタント事務所 安部 浩行

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