福老(フクロウ)になるメールマガジン20210306 Vol.199「コンプライアンスはきちんとした情報収集から」

 

 

こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。

ご愛読いただきましてありがとうございます。

 

私は高校の時から日本史が好きで、この科目については成績にもこだわりました。今でも小説を中心に読んでいるのですが「逆説の日本史」(井沢元彦著)をずっと読んでました。

 

1992年から週刊ポストに連載され古代から始まり現在は近世になっています。単行本を買って読んでました。図書館にも置いてます。

 

今回、この本を紹介したのは著者が「公的な歴史書は当時の権力者の都合のいい様に書かれている」ということを書いていることです。

 

歴史好きの自分が興味を持ったのは実際はどうなのか?です。昨年度のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で明智光秀の評価が変わったと言います。

 

「裏切り者」のイメージが減り高感度がアップしたとか、本能寺の乱以降に権力者になったのは豊臣秀吉です。

 

秀吉が明智光秀に謀反者にした方が大義名分ができ、権力者となったあとに都合が良かったとしたら真実はドラマの様になるのかもしれません。

 

目標は同じでも角度を変えて見たりまた職責や立場での思惑から考えるとやり方が違った方法になることがあります。

 

 

今回は、コンプライアンスについてです。コンプライアンスとは「やってはいけない決まり事を守る」ことです。個人で守ることになります。

 

法令を遵守することは当然ですが、法律で明文化されていなくても社会的なルールとして認識されているものを守ることも含まれます。

 

しかし、多くの経営者は「法令は守れ」と言いますが、その反対側で明文化されていないからできると判断する。その上、そこに気づいた自分は偉いだろうみたいな方がいます。

 

その気づいたことは誰かが見つけて対応策を作っているはずです。そういう経営者にほど法令に精通していない人が多く細かいところまで記載されている本など読んだことがありません。

 

テレビで見たとか、知り合いから聞いたとか、情報源が曖昧であり決断が短絡的です。最悪には指示を出しながら、うまくいかない場合は部下のせいにするケースもあります。

 

 

私が言いたいことは、経営者や管理者の方は中途半端な情報で指示を出すのではなく意見を交換できる機会を作ることです。自己判断をしないことです。

 

中間管理職の方であれば、上司の言動をまともに受け止めて伝達しないことです。連鎖が始まってしまいます。自分の言葉で部下に伝えます。そのためには間違っていない確証が必要です。

 

コンプライアンスは初動が大切です。そこで根付いてしまったものは、そこでは当たり前となり正しいものが見えなくなってしまいます。

 

修正ができなくなり、行うとすれば大きな代償を払う可能性もあります。

 

 

 

事業所の管理者の方は、運営に必要な知識を持たなければいけません。これは管理者要件の中にも記載されています。法令と社会的ルールと照らし合わせて判断をします。

 

「やるべきことをできません。」ということはネガティブであり自分の成長を妨げます。トライをし、成功する、達成感が自信になる、次の目標ができます。

 

しかし「していけないことをできません。」ときちんと返せる上下関係が必要です。そのためには、意見を出し合える場を作ることです。

 

 

まずは自分で調べて確認する習慣をつけることです。今はインターネットで簡単に情報は見れます。厚労省の審議内容も簡単に手に入ります。

 

介護保険最新情報や介護サービスQ&Aでかなり詳細まで確認することもできます。行政の担当者方に質問し回答を得ることも確実です。

 

 

 

PS:以前あるセミナーで講師の方が言った言葉に「どの経営者の方もなぜ利用限度額を100%取れないのか?を聞いてくる」というのがありました。

 

介護事業を多くの事業の一部としている経営者にとっては、疑問なのかもしれません。他の事業では営業とは目標はMaxを求めるからでしょうか。

 

ある建設会社系社長は、介護保険課の課長に「有料老人ホームの経営する秘訣は支給限度額利用率を95%以上になるようにプランを作らせること。」と発言し大問題になりました。

 

介護保険のシステムを理解していない方は結構めちゃくちゃな発言をします。本気なのか?からかっているのか?わからないくらいです。

 

その発言が一人歩きしない様に修正しないと正しいと思い込む職員も出てきます。なぜなら束縛されずに楽だからです。

 

コンプライアンスを実践する上で、経営者の関わりは大切ですが経営者は数字のこだわりから抜け出すことができません。

 

経営者に理解を求めるためには無茶振りに対抗できねじ伏せる知識を持たなければならないのです。バックアップとして行政の担当者に質問を行い確認を取るなど作業も必要です。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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