こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
4月の介護保険改正については案がまとまりましたし、具体的な数字も示されましたので現在の状況から4月からの収入シュミレーションをされていると思います。
改正案もわかりにくいとか面倒くさいとか言っているのを聞きます。しかし、この厚生労働省のルールに従わなけければ、介護保険の適用にはなりません。
私自身あらゆる法令の中で仕事をしてきましたし、社内でも法や基準に合わせて規定を作ってきました。介護保険だけではなくて、労働基準法なども同様です。
いろんな法律の中で生きていることは、ある意味で「楽」です。なぜなら、判断基準が明確にされていてそのモデルも示されています。
管理部門の方の悩みに、リーダーの「レベルのバラツキ」言い換えると能力不足のリーダーの対処法があります。
会社はいくつかの部署を運営する場合に、それぞれにリーダーを配属します。全ての部署が同じ基準で運営ができるようにコントロールしなければいけません。
もし各リーダーが個々の判断基準で動いたら各部署の動きがバラバラになり会社自体が機能しなくなり社員がまとまらなくなります。
次に、リーダーは全て同じ能力ではなく同じ指示を出してもできない人もいます。つまり1回でできるようになる人と5回でもできない人がいます。
また現実問題として能力だけではなく性格によることもあります。何回言ってもやらない人。そして要領がよくごまかす人など様々です。(これが厄介かも)
全てのリーダーに同じようにさせるためには、細かい指示を出すことも重要です。またなぜやらなければならないかを論理的に教えることもいい方法です。
しかし、コミニュケーションだけで解決することです。このやり方だと感情が入ります。
元サッカー日本代表岡田監督が、「代表監督中は選手と個人で食事をしたりお酒を飲んだりしない。なぜなら選考に私情を入れない、入れたと見られないため」と話されました。
最も簡単な方法はルールやマニュアルを作りその通りにやらせることです。そしてルールを守っているかと、結果だけを評価することです。
前述にもありましたが職員の評価や育成などには私情が介入しないように決められたルールで行うべきだと思います。なぜなら、同情もですがパワハラなども予防できます。
介護の仕事は、人と人との交流があり製造業とは違うかもしれませんが全ての職員が同じやり方で介助を行い、安全に業務を遂行することは通じるところがあります。
特に、重大事故の原因は通常と違うやり方をしていたり基本的なことの見落としであったりすることが多いです。安全に業務が遂行できるマニュアルを作成し確実にやらせることです。
利用者に対する気持ちの問題とは別に、介護の質の標準化と品質管理をしなければなりません。
苦情が「あの職員さんが行ったことは許せるが、この職員では許せない。」ではリスクが大き過ぎます。
それは、標準業務をしないことを防止するだけではなく、勝手にやりすぎも防止できます。個人的に買物を頼まれたりなどの仕事とプライベートの線引きを守ることができます。
社内でいろんなルールを作るとやることを面倒くさがる人がいます。そしてやらなくてもバレなければ、やらなければいけなかったことすら見えなくなってしまいます。
その結果がコンプライアンスが守られなくなっていく原因にもなります。
PS:介護事業は、大きな会社は少ないです。ですから会社の代表者の役割は重要です。直接管理する項目と部下に権限を委譲する項目をどうするか?
連絡を確実にしてもらう項目は何か?どのタイミングで連絡をしてもらうか?その時点での判断は部下に委ねるのか?もし上手くなされなかった場合はどう対応するのか?
人は相手の考えている事を理解することはできません。察するのは無理です。形にしてわかりあうことでしか相互理解はできないからです。
同じ言葉から人によりいろんな受け取り方ができます。年代によって違います。今までの生活歴や職歴でも違います。
自分の思った様に動かないことを前提に周知できる方法で行うことです。
最後までお読みいただきありがとうございました。