こんにちは 介護ビジネスコンサルタントフクロウ 安部 浩行です
4月10日ダイヤモンドオンラインが配信した中に、「中国から日本の介護施設に見学者が殺到している理由」という記事がありました。前半は、中国の高齢化の状態から今後の展望が書かれています。後半は日本の介護のソフト面を取り上げてありました。
前半の内容を簡単に書いておきますと、見学の理由は少子高齢化が急速に進んでいる。一人っ子政策などもあり高齢化率17%、しかし総人口が多いため17%は2億4千万人です。主要都市(上海等)では介護保険制度を実験的に始めています。
見学内容は高級施設が多くハード面を参考するするあるいは今後の市場拡大に備えての準備や事業パートナーを探すなどが主だったそうですが、最近は介護のソフト面(介護の内容)の見学が増えているようです。
記事の後半の部分は、できましたら職員の方達にも話していただきそして仕事への励みにしていただければ思います。日本の介護サービスがいかに素晴らしい仕事をしているかということを。
内容の詳細は紹介できませんが、中国人の方が実際の介護現場を見て感動されたことは「個人の意思の尊重」でありそれ基づいた「自立支援」「自由」「技術」です。
自立支援は、個別ケアによるリハビリや認知症介護のことです。
自由とは、画一化パターンの施設生活ではないこと。身体拘束(居室施錠)が無いこと。
技術とは、食事ではソフト食やなめらか食と取り上げてあります。
そして、「個人の尊厳」重視のケアに共感と見出しがあり、ある特別養護老人ホームでのオムツをバックに入れて排泄介助に入室することが書かれています。
毎日行なっている業務は当たり前になっていますがいかに素晴らしいことであるかがこの記事の中では「感動や共感」と言う言葉で表現されています。
日本の介護も、以前から変わりました。施設は多床室から個室へと変わり、場所は山の中から町の中に、暗いイメージから明るい建物になりました。ソフト面では昔は拘束着とかを簡単につかっていた時代もありました。措置の時は目線もなんとなく上からだったような気がします。
呼び方も介護サービスに変わりました。介護保険の開始より民間事業者が参入し大きく変化したと思います。その分だけ介護職員の方に求められているものも多くなり、なすべきことも増えています。
同じ10日の報道ですが、厚生労働省より介護職員の平均月給が初めて30万円を超えたとの発表がありました。月給の内訳で、諸手当が7万1330円となっているのがその半分以上は処遇改善手当の効果だと思います。
月給には、賞与も割り込んでいます。賞与分が4万8420円ですので実際の月収は25万円位かと思います。この数字は全産業の平均給与より8万円以上少ないです。
介護職員の方の待遇の問題は改善されてはきていますが、まだまだ追いついていない状況です。しかし、行なっている仕事の重要さとやっている自分の価値を信じてもらえたら思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。

介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行