こんにちは 介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行です
春らしい日が続いています。昼間は20度を超えて暑いですね。朝晩の冷え込みも少なくなってきました。
メールマガジンでは、「行政処分」「虐待」の2026年のデータを掲出し内容分析を書きました。厚生労働省のデータですから、インターネットでに手に入れいます。
メールマガジンでは、この2つの項目が「法令遵守」「虐待及び身体拘束」として実地指導で研修を行ったかどうか確認を受ける項目である事を述べました。
重要な事項ですから、厚生労働省もデータを出しているのだと思います。
今回は、社内研修についてです。
来週に、「住宅型有料老人ホームについて」の題目で社内研修をする予定がありその内容についてまとめていたのですが、現段階では4月以降の改正による監視強化(前回のブログのような)内容ではありません。
社内研修は普通の介護職員が無料で参加する企画ですから、内容を理解するすることが目的ではなく、覚えてもらう事が目的になります。論理的にではなく、ルーティンでいいから行なってもらうことが必要です。
つまり、社内研修は参加者に合わせた内容と目的にしないといけません。
ですから、研修で学んだことは実践されて効果がある、言い換えれば実践されないと意味がありません。
参加者には目的意識はありません。費用負担もありません。むしろ労働基準法から時間外であれば残業代も出ます。
社外研修やセミナーは、目的を持った方が自分の時間を使って参加します。時間自体が価値をもっています。セミナー自体が有料の企画の場合は、費用を負担します。この方たちは、理解ができるレベルであると考えられます。
必然的に社外研修は参加していただいた方に、論理的に説明する内容のセミナーになります。
話は、来週の社内研修に戻りますが内容に職員が感心したりため息が出たりするのではなく、具体的にこれはやったらダメですよ。わかってもらう内容にする様にしています。
研修後は、リーダー等が実践しているかを確認し、繰り返し行いルーティン化する。
ある本で「エビングハウスの忘却曲線」が書いてあり、その説明では人間は覚えて事を20分後に42%、1時間後に56%忘れて、1日後には74%を忘れてしまうという脳科学の実験データだそうです。
これは、短いサイクルで繰り返し反復することが必要なことを言っています。
もう一つ重要なことは、社内研修では講師自体が職員や管理職であるケースが多いと思います。講師自体がやる気がなかったり、役不足である場合も見られます。下手をすると、研修自体が雰囲気が悪かったり時間を早く終わってしまったりします。
会社としては、残業代まで出して行う研修を、有意義な時間するためには講師の選定や資料の準備にも注意が必要です。
毎年、同じテーマの職員研修を行う場合、状況は日々変化していますので最新の情報を準備する必要があります。メールマガジンでも書きましたように「スピーチロック」と言われる身体拘束など、この言葉も最新ではありませんが未だに浸透していない年配職員が見受けられます。
社内研修は時間は1時間くらいしかありません。時間としては限られているのであまり資料が多いと中途半端になりますし、拒絶反応が明らかに出ていたりします。
目的が明確でない人達ですので、1時間は妥当なところでしょう。集中力もモチベーションも違いがあります。
実施指導対策や介護員処遇改善加算対策として、取り敢えず形だけやっとけばいいと考えるなら研修後のフォローはやらないでしょう。真剣に取り組んでいる法人なら先程書いたように、研修後も反復して本当に理解するまで行うでしょう。
この違いは数年で事業所の職員レベルに大きな差がでます。社内研修は、あくまでも入り口であり、その後の対応が大事だとかんがえています。
来週の社内研修ですが、まず住宅型有料老人ホームの入居者様との関わり方と自分が所属している介護サービス事業から話す予定です。そこの職員の行動を見ていると、再度意識改革をしておかないと4月からの運営は不安だらけだと感じているからです。
職員の育成は社内研修やセミナー派遣にかかっています。やる気のある職員は、自分を育ててくれる環境を求めています。
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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。
介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行