こんにちは 介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行です
厚生労働省が、来年度予算の概算要求に介護サービス人材確保に向けた施策が盛り込まれたいる。それが、介護員の機能分化の推進していくためのモデル事業で、5.9億円の予算要求だそうです。その他にも介護職のイメージアップを図る予算が4.4億円を要求しています。
介護員を一括りにしている現状を、資格で分ける(無資格・ホームヘルパー)・介護福祉士も高度な研修をうけた介護福祉士として分類する。専門性に応じて適材適所の配置を行い、貴重なマンパワーを効率的に配置するという内容です。
わかりやすくすると、無資格者を介護助手として活用していく為に全国で30ケース程度のモデルケースを行い、現場の負担軽減や生産性の向上につなげたい目的があるようです。
介護助手の仕事は、部屋の片付け、ベットメイク、シーツ交換などと書かれています。
病院では以前看護助手という呼ばれる職種があった(今でもあるかもしれません)、無資格でこの仕事するのは当たり前で未経験の方が病棟で仕事を習いながら行なっていました。
内容は、ベットメイクや環境整備(清掃や片付け)で看護婦さんのお手伝いでした。給与は安かった記憶があります。
介護保険でも介護付き有料老人ホームやグループホームの職員は、無資格でできます。身体の介護もやります。逆に言えば、訪問介護以外に介護職で資格を要求される事業所は少ないと思います。
介護福祉士の受験制度が変わる前は、敢えてホームペルパーの資格を取らずに3年の経験を積み直接介護福祉士をとりにいったものです。
介護保険が始まる1年前、介護保険に関わる介護職員全員が資格が必要になるという情報の中、ホームヘルパー講座は受講希望者が多過ぎて、1年待ちのキャンセル待ちのという時がありました。しかし、資格無しで仕事することはできます。
職員の資質向上のためキャリアアップさせるために会社が援助して資格を取ってもらうことはありますが、あくまで必要条件ではありません。
実際に、老人ホームでの身体に関わりのない仕事(清掃やベットメイク等)は、介護員登録ではなく、清掃担当の職員を雇用し行なっています。
いったい、予算と時間を確保して何を検証したいのでしょうか。人手不足の中、民間企業が作業効率を上げるための分業をしていないと思っているしたら無駄な予算だと思います。
確かに、高齢者に事業に携わる以上高齢者の特徴であったりやってはならないことを学んでもらう必要があります。老人ホームの清掃員の方には、もの取られ妄想を理解してもらわないと職員は多分同疑われたことに怒るでしょう。
その方の対応方法なども事前に教える必要もあるし、介護職員でなければ対応できないかどうかの判断も必要なりその部屋の環境整備は介護職員ですることになります。
たかが清掃、されど清掃その微妙な対応ができなければ共用部分だけをしてもらうことになり、清掃会社にアウトソーシングしてもいい事になります。結構、簡単な仕事と思って応募して、面接で説明したにもかかわらず続かずにに辞めてしますケース多いです。
厚生労働省としては、まずは介護してくれる頭数を増やす事が目標でしょう。外国人研修生もその一つです。研修生は、その結果在留資格を得ないと意味がありません。母国に帰っても日本で得た知識や技術を活かせる場が無いからです。
今までも留学生で同じ悩みを持った卒業生を知っています。福祉系の学部を卒業しても在留資格が介護事業では認められず、介護の仕事を諦めて他の仕事で日本に残った学生もいました。
在宅介護を推進して行くためには、介護職員の配置分けが必要になってきます。訪問介護は資格や機動力が必要ですから、日本人ではないとできません。また、マンツーマンで自宅で対応する為、言葉もかなり高いレベルでの会話能力が求められます。無論、運転免許証も必要です。
外国人の研修生は、資格が要らない、運転しなくていい、コミニュケーションが取りやすい、指導体制が整備されている社会福祉法人等の施設内での介護をしてもらうことになるでしょう。その為の、介護員の機能分化のモデルケースが必要なのではないか考えます。
介護助手と外国人研修生をどう組み込んでいくのか、高齢者を扱っていくこの仕事をどう教えていくのか(teachの教える)、そのマニュアル的な具体的な実務的なものをこの予算で作っていただきと思います。
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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。
介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行