こんにちは 介護ビジネスコンサルタントフクロウ 安部 浩行です
今回は管理者についてです。
以前新しい事業所の申請をした時のことです。
申請に管理者が同行したのですが、修正箇所など行政担当者の言っている意味がわからないと言うのです。自分としては、申請書類は自らが作るべきと思っているのでまず作ってもらいました。
できてはきたものは、誤字や数字の間違いなどが多く、たぶんこちらのチェックが入るので自分で推敲していないでしょう。
管理者を現在いる職員から発掘する・育成することもあります。経験年数・勤続年数など選考する方法はいろいろとあると思います。しかし、1番必要なのは仕事に対するこだわりではないかと思います。これでいいと思うことは簡単ですから
このケースは管理者を目指す段階ではなく、受けた段階の状況です。行政への申請を終わらせて後、本人が覚えるために何を読んだらいいか教えて欲しい言ってきたのでとりあえず資料を準備して渡しました。半月後には事業開始です。
申請は、手伝うことはできますがこの作業が原点です。ここで事業所運営の出発点を理解していないと次にくる実施指導で苦労することになります。
実地指導を受ける時は、関係者のみしか対応ができません。ですから管理者や中心となる職員は介護保険制度を周知しておくことはもちろんのこと。実際に自分が運営している介護サービス事業の基準や法令についても勉強しておく必要があります。
管理者とは、事業所の運営を法令に沿って的確に運営しなければなりません。
日々の必要な記録や書類の有無は、管理者の性格の問題です。如何にチェックをきちんとしていくかなります。しかし、事業所全体の運営を考えた場合は広い知識で見ていく必要があります。
例えば、勤務実績を作成する場合は、まず勤務予定が人員基準に適合するように作成できないといけません。そのためには人員基準を理解しておく必要があります。もし、急な休みなどのアクシデントが起こった場合の対処方法も必要です。
介護サービスによっては毎日の人員基準が満たされているかの確認がひつようです。
勤務予定表などは管理者業務の初歩です。しかしここでミスをすると取り返しができないので十分に注意が必要です。後で基準違反に気がついても手の打ちようはありません。法令に従って減算などの請求することです。
もし請求してしまったら過誤で請求を取り消す、もし入金されていたら過誤申請を行い返します。悪意がないため、処分にはならないとしても違反は違反ですから
実地指導は、個室で行われます。初めて場合だけでなく、何回経験しても緊張はするものです。事前の準備期間は、行政によって違いますがいつあっても対処できることが1番です。
その後、管理者の育成のため社内で模擬実地指導を実施しました。中途半端ではなく本番と同じ書式や書類を準備し、個室で対面で行います。指導官は最初は私がしますが、職員ですると管理者育成にもつながります。
模擬実地指導の準備には、できる限り自分たちでやってもらいわからないところがあればそこだけを指導する。なぜなら、本番は一人で行政の指導官とやりあわないといけないからです。
指導官とのやりとりのテクニックも必要です。全てが受け手にまわるのではなく、自信があれば主張することも、質問することもやるべきです。如何に真剣にこの事業に取り組んでいるかをアピールすることができます。
管理者を育成するのか、外部から雇うのか、方法はあります。求人では人物の見極めが難しいようです。経歴書でだけでは、なーんちゃて管理者を雇ってしまうこともあります。
面接時に、管理者の能力があるのかをテストをしてみるといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。
介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行