福老(フクロウ)になるメールマガジン202100910 Vol.220「介護職員の雇用状況と対策について」

 

 

こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。

ご愛読いただきましてありがとうございます。

 

 

介護員の応募はありますか?どこの事業所でも人手不足に悩んでいます。これから増えていく介護需要に対して予想される不足数は万単位です。

 

8月に介護員の雇用状況に関するデータがいくつか出ています。また外国人に関する緩和措置も出ています。詳しくは、記事を読んでください。

 

介護員の雇用状況に関するものを紹介します。まずは、離職率です。2019年10月から2020年9月まで1年のデータです。14.9%です。

 

この数字は全産業の平均値15.6%より低い数字です。しかし、コロナ禍による飲食業や流通業の廃業等に関する離職が入っているとしたら比較はしにくいのかなと思います。

 

しかし、その前年の調査でも下がっていましたので評価はできます。2007年の離職率21.6%をピークに介護員処遇改善加算と特定介護員処遇改善加算などにより報酬が上がっています。

 

離職率が低くなれば、職員の退職は減りますが合わせて市場の求職者も減っていることになります。

 

 

 

もう一つのデータは、介護職員の賃金平均です。無論、介護員の職種(サービス担当責任者や生活相談員を含む)により差はあります。

 

調査対象は月給制で無期雇用の介護職員で、支給額(手取りではない)・残業や夜勤手当・賞与などの不確定な報酬は含まない。2020年9月調査です。

 

賃金平均額は月24万3135円で前年に比べて8696円増です。ちなみに、賞与ですが同じ条件で支給事業は76.2%で、平均が年62万6094円で前年に比べて2万6588円増です。

 

年収にしてみますと、354万3714円です。残業代は働き方改革で少なくはなっていると思いますが、夜勤手当や休日手当は普通ありますのでこの金額以上ということです。

 

この調査は、全ての事業所から回答を依頼して得ている訳ではありません、また依頼があっても回答していない事業所もありますが広報されている数字です。

 

地域格差もありますし、自分の事業所と比較して高い安いとは評価は難しいところですが指標として考えてみてください。

 

 

ご存知だとは思いますが、厚生労働省は、介護員不足の対策として「再就職準備金、就職支援金制度」を開始しています。

 

再就職準備金は、介護員をしていた方がまた介護の仕事に就かれる場合、交付条件があえが40万円を準備金として貸付て2年間介護の仕事すれば返済しなくていい制度です。

 

これは、辞めた法人に再就職場合も適用になります。何らかの事情で退職している職員に声かけをする時も適用できるということです。

 

就職準備金は、他の業界から介護員として初めて就職される方が対象でこれも条件がありますが20万円上限です。

 

厚生労働省のページを貼り付けておきます。窓口は各県にあり個人での登録が必要です。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188098_00002.html

 

 

PS:私も数年前までは雇入れの面接を行っていましたが、履歴書をもってきてもらい、数十分のやり取りの時間で判断するのは難しいことです。

 

注意点をいくつか決めてみていました。一つは出身高校で受験勉強の経験があるのかと基本的な学力を判断します。

 

次に転職内容で私も転職していますが、他の業種の経験は役に立つことも多いです。しかし同じ業種での転職回数が多いのはその内容を確認します。

 

昇格が絡んだ転職(引き抜き)や目的のある場合はいいのですが、簡単に短期間で数カ所に変わっている場合はマイナス評価をしていました。

 

具体的には「前の会社(事業所)を辞めた理由を教えてください。」と尋ねます。この理由は自分の事業所で離職防止にも役立てます。

 

無論、面接に来る時の服装や面接中の態度や言葉遣いなどは言うまでもありません。

 

 

管理者の中途採用の場合、実技試験などもなかなかできませんし口頭では「できない」と答える人もいないです。

 

経歴は申し分がないが兼務が多い場合は、専門的な質問して判断します。もう一つは家庭環境です。残業を前提にはしませんが、必要な業務はその日うち完了しなければいけません。

 

時間管理と責任感は管理者の最低条件です。先延ばしすることが、基準維持に必要な書類をもれにつながるからです。これは私の失敗経験から決めてたことです。

 

高校生の娘がいる女性管理者を雇い入れた時、送り迎えや学校の呼び出しがあり全く管理者業務がなされていないことがありました。定時だけでなく、遅刻や早退もありました。

 

代替え(カバーリング)ができる体制作りや人員の余裕が必要なことかもしれませんが、中小規模の事業所にそれができない現状もあるのです。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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