マニュアル(ルール)の次のステップがいい職員を作る

こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。

ご愛読いただきましてありがとうございます。

 

職員を育てることは大変な作業です。介護の仕事は、接客マナーや介護技術や法令、システムの把握、記録、研修そして資格の取得など奥が深いです。

 

 

ある調査では、介護職の人気がないのは「報酬や待遇」ではなくて、体力や精神的な負担が多いからという理由が一番多いという結果が出ています。

 

人と直接関係する仕事ですから、職員が足りないとわかっているのに「お先に」と帰ることができなかったり、思いがけず終了時間に仕事が発生したりします。

 

急に具合が悪くなることはよくあることです。私も老人ホームの管理者をしているときは24時間枕元に携帯電話を置いてよく呼び出されました。

 

また別の話ではありますが、看護師さんは、交代でオンコール担当がある場合はアルコールが好きな人は苦痛です。オンコールが看護師さんの応募がない原因だとも言われています。

 

どんな仕事でも大変なのは同じだと言われるでしょうが、この重圧がなくなるだけで業種を変えてよかったと思えるようです。

 

 

介護の仕事はいろんなマニュアルが、職場にはルールがあります。それが仕事の基礎といえます。

 

マニュアルは、マナーや事故対応、苦情対応、ハラスメント、法令遵守、感染対策などそして介護技術、腰痛予防など。

 

その上に研修や記録も義務つけられてきちんとしていて当たり前です。特に新人教育は時間がかかりますが、とても重要です。

 

 

マニュアルは、スキルの統一やスタンダートを身につけるために作成をするが、それをマスターした上に個別の判断が乗っかって、完成形になります。

 

 

よく経験することでありますが、今からしようと考えていたり、している途中で指摘されると異常に不愉快な気持ちになることがあります。

 

例えばコロナ禍の介護事業所で、窓口に来客があったとします。アルコール消毒や検温をしようと思っているのに「アルコール消毒、検温をお願いします。」言われます。

 

視界にアルコールも、体温測定装置も見えている状態でです。確かにマニュアル通りだと思いますが、そのタイミングで言われることなんだろうか?と思ってしまいます。

 

やや不愉快になる方もいるでしょう。文章での接客マニュアルは外国人の方も含めて誰でもができるようになっているかもしれません。

 

 

ビギナーがマニュアルを覚えることから仕事に入ることは間違いではありません。しかし、

マニュアルだけでは完全にマスターしたわけではありません。

 

次に相手の行動を見て、自分で対応を判断する能力が必要になります。先程の消毒・検温であれば、相手の動きを見ていくつかの選択肢を持つようになります。

 

 

 

マニュアルやルールに則った仕事ができるようになった後、組織として個人として質の向上に取り組むことが大切です。

 

マニュアルやルールは、間違えてはいけないのですが、それだけをしていればいいわけでもありません。その次に応用があるわけです。

 

この作業も自分で簡単にできる人、なかなかできない人、変な癖がついている人など個人差があり、また習得する能力も違います。

 

上司や先輩が行っているやり方を見て学ぶ人、またはきちんと教えを乞う人、また今は映像で勉強できます。費用が掛からない方法もあります。

 

うまく成長を促すのか、育成するシステムを作るのか、強制的に勉強する機会を作るのかはその職員を評価し判断することです。

 

 

マニュアルだけではなく、仕事をやっていくための「ルール」も同じです。まずは、「ルール」を守ることから始まり、次に見直しを行って「精度の高いルール」になります。

 

同時に「評価」を行うことで、共有と結果を検証しながらいい組織を作り上げていきます。この作業を完成させるには、短くても1年以上かかるそうです。

 

 

最終目的は、評判のいい事業所を作ることです。その基礎は職員の質の向上です。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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