寒さも本格的になってきました。
これからは感染症に要注意の時期です。
こんにちは ふくろう介護事業コンサルタント事務所
安部浩行です
私自身、老人ホームでインフルエンザが蔓延し
延べ入居者29名、職員3名の感染を
経験したことがあります。
毎日、保健所に感染人数・発症人数・治癒人数の報告
しないといけません。
そして、感染した入居者の診察介助や往診対応
職員の感染予防、二酸化塩素を首かけマスクを全員に着用させ
タミフルの予防投与(保険は利きません)
もちろん入居者・職員全員予防接種はしています。
予防接種はあくまで症状が軽くなるだけで
感染防止ではないです。
とにかく大変でしたが
B型でしたので高齢者の症状がひどくなくて
重症者出なかったのは幸いでした。
感染症(ノロウィルス等も含む)の時に
一番注意しないといけないのは
職員の確保です。
高齢者の感染対応もですが、
症状に関しては医師に任せます。
しかし職員が感染し、次々と休みますと
マンパワーが足りなくなり運営ができなくなります。
職員の感染防止が最重要項目です。
大きな施設や事業所を幾つか持っていても
人を応援する余裕はないです。
まして、単独事業だとお手上げです
最悪、通所などは臨時休業などで対応できますが
老人ホームや施設は、可能な入居者の一時帰宅などに
を検討する必要がでてきます。
しかし、臨時休業にしても、一時帰宅にしても
最終手段であり、利用者の方に迷惑をかけないよう
周到な準備が必要です。
インフルエンザの原因は、職員です。
保菌者は看護職員でした。
夜間勤務の翌日発症したので、
多分前日の勤務で感染した入居者が
いたと思われます
最初に症状が出た入居者が、発熱だったため
居室内で管理をしたけれども
認知もあり廊下に出たりしている。
この時点で、厳しく対応してれば
よかったのですが
時期も3月で熱も低い
油断がありました。
数人の発熱者が出て
検査を受けるとインフルエンザの診断
10名になったところで保健所に
相談に行き、
収束するまで毎日状況報告を
FAXで提出することに
落ち着くまで一人目の発症から
約2週間以上はかかりました。
幸い重症者が出なかったのと
職員感染者が少なく
業務がなんとか回せたことです。
当たり前のことですが
職員さんは制服で通勤していませんよね?
保健所の感染指導でも絶対に
制服通勤禁止は確認されます。
私が知っている老人ホームでほぼ全員が
制服を着替えずそのまま、朝夕通勤しています。
管理者に話しても、変えるつもりは無いようです。
保健所の立ち入りで聞かれたが、
「着替えている」と答えたと話していました。
職員からの反発が怖いのか、面倒くさいのか
制服を着替えることで
外部からの雑菌を持ち込まない
老人ホームでの雑菌を持って帰らない
感染予防の基本です。
その老人ホームでは入館する方も、
手洗いすらしていません。うがいのセットもない。
私の管理していた老人ホームは、
完全に着替えていました。
感染後は、入館時の手洗い・うがいを強制し
マスク着用を義務つけています。
この姿勢は、中にいる方を守るだけではなく
来館いただいた方も守っているのです。
施設によっては、制服の選択自体を施設でして
一切持ち出させないシステムもあります。
感染症は、どんなに対策しても防げなかったり
対策しなくても起こらなかったり
運、不運だと言えばそれまでですが
きちんとした事業所であるかどうかの
判断材料になります。
案外、見学者の方やケアマネさんは
よくみてあります。
入館するときに、手洗いの促しや
うがい用のセットがあるのか
これは、接客マナー(挨拶)と同じです。
事業所の名前の書かれたポロシャツで
買い物している人を見たら
その事業所の評判は下がります。
きちんとしたことができない
きちんとしたことをしようとしない
これは癖になります。
その必要性を説明し、
ひとつひとつをきちんとすることを
周知徹底することが
事業所運営には必要です。
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ふくろう介護事業コンサルタント事務所 安部 浩行