こんにちは 介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行です
前回は、インサイト(潜在的ニーズ)の話でしたが、
インサイトは、その事業の関わるものでなければ実現できません。
つまり、介護事業では高齢者に関するものになります。
インサイトを簡単に一言で「ひらめき」と捉えてそれを形にします。
一般の製品みたいの大ヒット商品とはいかないでしょう。
しかし、「ひらめき」を形にする事が、なかなか大変な事です。
ありきたりのアンケートをとって何をしたいですかとか調査ではインパクトはありません。
アンケートは、「ひらめき」の参考にはなりますが、
「ひらめき」を話し合ってアイデアを生み出していきます。
そしてインパクトとは、本人も家族を気がつていないニーズを提供することです。
以前、デイサービスで○○の日というネーミングで、その日のテーマを決めようした事があります。
具体的にはオシャレの日・グルメの日などです。
オシャレのについては、プロのメイク方がボランティアで来てもらったり、着物の着付けをしたりとかなりスタッフは頑張りました。
グルメの日は、うなぎを食べに行ったり、寿司屋さん来てもらったり、一緒に餃子を作り、お好み焼きを作り、そら豆をなどなど
実際、管理者として通所介護計画での位置付けなど結構気を使いました。
定番の年中行事でも、いろんな意見を出し合って企画を立てる
夏祭りも、スタッフは浴衣か甚平で雰囲気を盛り上げ
クリスマス会の送迎は、トナカイとサンタクロースの姿で行う
みなさんも同じように色々とアイデアを出し合って実行していると思います。
必要な費用は、きちんと会計をして利用者のご家族に負担してもらってました。
家族の代わりにしてあげるくらいの意気込みで・・・
誕生日やクリスマスののプレゼントに100円均一は寂しいですよね。少しお金が掛かっても記念になるものを差し上げる。
家では、ケーキが出ないのなら、デイサービスで食べていただく。
ご家族に、費用はいただいてお祝いをしてあげればいい
子供さんからのメッセージも添えて
集団での誕生会では無くて、誕生日当日にお祝いをしてあげる。
最後の誕生日やクリスマスになる方も人もいるわけですからできかぎりしてあげたい。
いろんな企画を行って、数多くの写真や動画を撮り何ヶ月単位でスライドショーで映写会を行います。特に年末は、1年を振り返ります。
写真は、自然な表情を一人づつ撮ります。
撮り漏れが無いようにカメラマンの職員を大変です。
家族参観の日などを設定して、家族参加の機会を作ります。そこで、映写会をして利用者の方の日頃表情を見ていただきます。
撮った写真は、個人別に管理して利用をやめられた時にCDでお渡ししてました。
亡くなった時は、遺影に使っていただり、葬儀場でスライドショーをされたりとご家族からも、お礼の言葉をいただきました。
私達の仕事とは、利用者の方の人生の最後期間を一緒に過ごす事です。
家族にとって、してあげたい事が出来ない気持ちをくんであげる
「えっ、ここまでしてくるんだ。」と思ってもられるサービスを提供する。
ただ、してあげればいいと考えると行事はマンネリ化してしまいます。
もう一つの方法は、今やりたい事を実現してあげる事です。
先日、料理体験型デイサービス 「NANAIRO COOKING STUDIO 三軒茶屋」http://www.unimat-rc.co.jp/nanairo/index.html
の紹介が載っていました。
料理を作業療法として行い、昼食やおやつを自分で作って食べるシステムです。
予防や総合事業ではなく要介護の方が対象のようですが、午前と午後の2単位での運営です。
好評につき、東京都内で3号店までがオープンしているようです。このケースは、デイサービス自体に特徴をだしていますが
以前にも書きましたように学びましょう。いいところがあれば真似てみましょう。
上手くいかなければ、やり方を見直すかその企画をやめてしまえばいいだけです。
ただ、失敗例もあります。やはり、高齢者の特徴は理解しておく必要があります。
米作りみたいな継続する作業は、最初は盛り上がりますが中々難しいですね。
短期間で完了する企画の方がいいでしょう。途中から職員の仕事に負担になります。
芋を作った時は、初めは盛り上がったが、ほぼ全行程を職員が行い、最後の収穫だけをしてもらいましたが
やはり、芋掘りの鍬なども危険です。怪我をしないように、全く目が離せない状況で行いました。
料理も、刃物を使うのかどうかなどいろんな角度から検討し、計画し実行されたと考えられます。
「ひらめき」を実行する。そこから、成果に向かって動き出します。動き出すまでの初動は、熱意というパワーが必要です。
無料メールマガジン「フクロウになる話」を発行しています。
日常の出来事や介護事業でのエピソードなど楽しく読める内容にしています。
ご希望の方は、下記フォームよりメールアドレスをご登録ください。
ブロクに関するご意見や介護事業のご相談も受け付けております。
※迷惑メール対策設定をされている方は、下記アドレスの指定受信の設定をお願い致します。 mail@kaigoabe57.com
事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。
介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行