こんにちは 介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行です
自分が載っている車の車検が近づいてきて、いろんなところから電話がかかります。
車検をどこでするかの問い合わせです。ガソリンスタンドでもフロンガラスのシールを見て声をかけてきます。
私の車はホンダの「インサイト」です。皆さんは自分の車の名前の意味を知っていますか
インサイトの意味は、潜在ニーズと云うマーケティング用語です。ヒット商品の裏側には、必ずインサイトが存在していると言われています。
介護業界でも、ケアプランを作成するときにアセスメントからニーズ見つけると言います。ニーズとは必要とされているものと言っていいでしょう。
現在の商品開発は、消費者は何を求めているかを見極めることからスタートします。そして、消費者が思わず買いたくなってしまう心の中の「インサイト」を動かすのです。
介護業界はどうでしょうか。この考え方は当てはまるのでしょうか。今年から、混合介護はスタートします。介護サービス事業所でできるものも決定しています。
昨日の、官庁通信社の記事ですが65歳以上の「買い物弱者」が全国に約825万人いるそうです。(農水省)この数字は10年で2割増です。買い物の店まで500メートル以上あり65歳以上で自動車が使えない方を「食料品アクセス困難人口」と定義しているそうです。
近所のお店は無くなり、車の駐車場を大量に確保した郊外店に変わりました。仮にスーパーやコンビニで買っても運べる量や重さに限界があります。
昨日、Amazonの生鮮食料品宅配のニュースも見ました、生協やco-opもあります。利用できない訳ではありませんが、高齢者には難しいようです。
そして、買い物には物を選ぶという楽しみがあります。生活意欲も出てきます。宅配では満足感や達成感は得られません。
現在の高齢者の取り巻く環境は、かなり変わりました。高齢者自体が変わったのではなくて、係る家族が変わりました。実際に誰が親の面倒をみるのか
私の父は、今の私の歳で会社を定年退職し退職金や企業年金等での暮らしをしており充分に時間がありましたが、65歳定年が実施される様になれば親の面倒をみる時間はありません。
65歳の方の親は、90歳位だと思います。となればほとんど在職中の介護は無理です。嫁さんも専業主婦は、ほとんどいないでしょう。残った解決方法は介護離職です。
家族が対応できない為、決断できないこともあります。
実際に、80歳で自動車免許証を返納させれば家族の誰かかが移動の面倒をみなければいけない。仕事をしていれば無理だから、代替えの方法も無く免許証を返納させることができない。
公共の交通機関は、バスは都市部は多いけれども地方は採算から路線・台数の減少、タクシーは経済的に無理です。
では、現実問題として介護が必要となった場合、どう行動するのか
家族や子供が係わっていた支援が、できなくなっている事は私自身が25年間経過ををみても間違いありません。もし介護が必要になり、常時家にいることは仕事との両立はできません。
企業は、マンパワーを確保したいため介護離職は無くしたい。働く側でも離職は避けたい。なぜなら、介護には終着点があり、その後は仕事を再開できます。介護の期間は収入が減っても仕事を維持することが得策です。
結論として、施設または居住系サービスを利用して仕事を続ける。年金で介護費用に足りない分は補填しても、再就職や収入が無くなるよりは生活の基盤を確保できます。
親の後すぐに自分達の老後がやってきます、その準備の為に自分達の生活は守る必要があります。
介護事業のインサイトは、あらゆるところにあります。介護保険を利用することだけで考えると発想は広がりません。
私も時々やってみますが、ひとつの事柄から最低50は発想を出すまで終われない。「やめれまテン×5」枠にとらわれると足りないので結構広がります。
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事務所の名前とマークのフクロウは「福老」「不苦労」の漢字を当てられます。老いた方々に幸福を与えることができるような仕事をしたいと命名しました。
介護事業コンサルタントフクロウ 安部 浩行