福老(フクロウ)になるメールマガジン20200808 Vol.166「管理者(上司)の関わり方が部下が上司を評価する職場を作る」

 

 

こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。

ご愛読いただきましてありがとうございます。

 

暑くなりコロナ対策に加えて、熱中症の対応とお疲れ様です。室温を下げながら換気もするのは相反する行為ですがやらないといけません。

 

経済と感染対策も同じで、「ブレーキをかけながらアクセルを踏む」という言葉を最近よく聞きます。F1の運転ならあり得るのかと思ってしまいます。

 

 

ある老人ホームの家族から聞いたことですが、職員が入居者の前で言ったそうです。

 

「職員が足りないから何をしても首にはならない」と何をしてもという意味はわかりませんが、虐待とかではなく勤務態度のことのようでした。

 

つまり、仕事ができなくても、サボっていても、注意はされてもそれ以上はないとのこと。その施設は、管理者と中間管理職がここ数年で何回か変わっています。

 

古い入居者やご家族は、以前の施設長と中間管理職の時は職員の指導をきちんとされていたと言われました。ご家族は、施設長が変わると職員も変わると言われました。

 

 

指導は厳しかったようですがパワハラではなく、マナーと報告書や記録の作成や提出に関してであり特に問題はなさそうでした。

 

しかし、その施設長の解任の原因は職員の離職でありトップの判断だったようです。

 

職員を離職させないことは管理者の使命ではあるが、それが指導することを弱気にさせているのは問題であります。また、管理者の表面的な評価になることもおかしい。

 

この経営者の場合、何を判断基準にしたのか情報収集やきちんとした上で話し合いがされたのかがよくはわかりませんが、職員からの直訴があり感情的な判断をしたと聞いてます。

 

 

このケースは、極端ですが職員の基準数を維持しながら、指導や育成をすることも「ブレーキをかけながらアクセルを踏む」ような状態です。

 

休みをくれる、給与を上げてくれる、仕事をしなくてもできなくても評価してくれる、失敗してもかばってくれることが「人望がある上司」に見えるようです。

 

数年後、あの時指導してもらって良かったと振り返り評価される上司は難しい時代になっています。下手をすれば、その瞬間の受け手の判断でパワハラにさえなってしまいます。

 

 

しかし、このメルマガでは、部下に評価される上司になってはいけない。またなって欲しくないことを原点して書いています。

 

現実は大変でしょうが、部下が上司を評価すると組織の全てがおかしくなります。相談すればできないことが承認されたり、できなくても褒められるなど仕事に対するプレッシャーがなくなったりと。

 

 

またこの上記の状況は、逆言えば上司の関わり方が作り出してしまったかもしれません。ですから管理者自体が、自分の発言や行動に注意しなければ自分で自分を追い込みます。

 

つまり、部下が上司を評価していいと錯覚してしまう職場に上司がしてしまっている状態です。部下は職場にストレスフリーを求めていますから。

 

まずは、管理者自分自身の「言動」「行動」が、部下を成長させて自立させることを目標にしているかを自分で考えてみる必要があります。

 

 

管理者がどこまで現場に入るかどうか?事業所の規模、職員数、マンパワー、技術などにより違ってきますが当たり前にならないようにすべきだと思います。

 

まずは、管理者は、少なくとも一般職員より報酬は高いはず誰でもができる作業であれば人件費の無駄遣いです。

 

次に不足しているマンパワーや資格の把握ができなくなってしまうことがあります。その他にも管理者自身の仕事が疎かになってしまう原因にもなります。(言い訳にするケースもある)

 

自分の立場をよくしたり、部下の人気取りや同情をかおうなんて思っていたら大間違いです。現場に入り管理者の評価は上がりません。部下を育成できるかが管理者の評価です。

 

 

PS:部下が仕事がうまくいかなったり、失敗した場合は決して認めてはいけません。できなくていいと錯覚します。

 

どうしてできないのかを話し合う時に「頑張ります」で終わらせるのではなく「何を頑張るのか」までを報告させないと原因が解決しません。

 

できるようになるまでのバックアップが大切です。一緒に失敗を分析してアドバイスをして次の成功につなげることが育成になります。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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