こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
コロナウイルスの感染状況悪化の対策には皆さん大変だと思います。
今回、私の県内で高齢者施設20代職員2名が感染し、施設関係者120名がPCR検査をするという地元テレビ報道に対するツイッターが130件以上来ており公開されていました。
ほとんどが、この2名の職員を「危機感不足だ」「責任感がない」という指摘からひどいものは「高齢者に対する殺人行為」と非難する内容も多く見られました。
危機感がないのは、24日フジテレビの「めざましテレビ」で報道された4連休の宇都宮市の餃子店は最悪でした。待ち行列はソーシャルデイスタンスには程遠くべったりくっつき
店内のテーブルも、区画もなく詰め放題でテーブルの間の透明なカーテンもない。マスクを外さざる得ない食事をする店にふさわしい対策をしてもらえないものかと思います。
今回の2名は大都会である隣の県で会食をして感染をしています。確かに危機感が足りないかもしれません。しかし、1時間でいける場所ですから。
感染させた人や感染した店は問題視されず、持ち込んだ職員や施設が非難されます。コロナ対応では医療、介護従事者がリスペクトされている反面、置かれている現実をみました。
先日、あるケアマネジャーさんから「部外者の面談、打ち合わせにフェイスシールドをつけないといけなくなりました。」と話されました。
たぶん、見た目や面倒くささからでしょう、表情でわかります。私は答えました。
「いい会社ですね。会社がお金を出してあなたの健康を心配しているのですね。フェイスシールドは目から感染も含めてあなた自身への感染を防ぎますから」
「格好が悪いとか、大袈裟とかではなく何が一番大切かといえば自分の健康ですよね。」とも付け加えました。
ケアマネジャーさんの表情が柔らかく変わりました。フェイスシールドに対する考え方が変わったのがわかります。
介護業界の経営者は、自分の事業所を感染から守るために必死です。そのためにいろんな対策を決めて指示を出します。しかし全ての経営者は、感染対策の専門知識は持っていません。
ですから、報道から情報を得て少し的が外れたことを言ったりすることがあるかもしれませんがそれだけ必死なことの証明です。
うまく組織全体に、対策や指示を徹底させるかが管理職の大事な役割になります。ハードでダイレクト方法も必要ですし、ソフトな伝え方も必要です。
管理職が評価すべきは、目的がうまく遂行できたか、末端の職員まで徹底できたかですから
なぜ実施するのかをきちんと説明し、理解をしてもらうことも大切かと思います。
一番いけないのは、「このくらいは言わなくても分かっているだろう」という先入観でありわかるはずという錯覚に陥ることです。
あわせて一部の反対意見や不満をきちんと対応し同意してはいけません。
ですからここでもできるかぎり具体的にルール作りが重要です。
文頭にありましたように、感染した介護職員に対する非難も介護に従事する人は予防して当然であり、感染したことは義務違反くらいだが世間の人の見方だと思います。
介護事業には厳しいと思うかもしれませんが、安全と安心を商品としている介護事業と餃子を商品にしている飲食店とは、お客さんが求めているもの(ニーズ)が違うということだと認識すべきです。
今後も、感染対策は大変です。4月の非常時の対応は今は日常の対応となっています。なお一層の対策が必要となる可能性もあります。
対策もできるかぎりわかりやすいルールとして作成し全員で頑張りましょう。
PS;私が老人ホームで管理者をしていた時、インフルエンザB型の集団発症がありました。インフルエンザはコロナに比べて、潜伏期間も発症期間も短いですし治療薬もあります。
しかし、次から次に発症する高齢者に対応するのは大変でした。最終的には、約3週間で30名でした。
この時も保健所の方に指導をいただいたのですが、テーブルの消毒の仕方が間違えている方が多いです。
テーブルに直接噴霧してから、拭き上げている方を見かけますがそれは間違いです。
拭く布に消毒剤を噴霧してから、その布でテーブルを拭きます。なぜなら、テーブルに噴霧するとウィルスを吹き飛ばします。その上に、消毒剤は噴霧したところだけしかついてません。
テーブルのほとんどは消毒したとは言えません、もし間違えていたら修正してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。