こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
中小企業の中間管理職が抱える問題についてです。企業の99%以上は中小企業で、介護事業者もその中に入ります。
まず、立ち位置ですが、評価や指導する立場の場合は、部下と個人的には仲良くはしない方がいいと自分は考えて接してきました。(同じ管理部門の職員は違います)
感情ではなく結果をみてそこで修正すべきことを指摘したり、昇格を早くしたりしました。これも、現在このやり方は正しいかどうかは分かりませんが。
「識学」でも仕事の飲み会が無礼講は厳禁と書かれています。その理由は、上司と部下の距離感が縮まると、部下に舐められてしまうから
その結果出来上がるのは指示を聞かない部下と、部下の顔色を伺う上司の関係です。
私が思うに1番の問題点は、兼務やプレイングマネージャーであることです。これも部下の顔色を伺う原因になっています。
私の経験がありますが、評価と勤務表を組むのが同じ人の場合、マンパワーが足りないとと職員に遠慮してしまったり、大目にみてしまったりしてしまいます。
そのつもりはなくても「ご機嫌伺い」みたいな言い方になってしまいます。強者と弱者で見ると弱者みたいな関係です。
今、経営者が1番重宝される管理者は、退職者を出さない人なのかもしれませんね。それが経営者から「人徳」とさえ評価されることがあります。
どんな手法で部下をコントロールしているかはわかりませんが、部下と駆け引きで関係を保っているようなケースがあります。これは、いいとは思いません。
基準を甘くして手当てをつけている、わざと弱い立場ふりをして同情を受けている、その場を誤魔化す会話をする。タメ口で会話しているみたいな雰囲気です。
もし管理者が代わった時に修正が難しく、元に戻す際に組織をいったん崩す必要があるかもしれません。
私の知り合いにも公務員や教師、或いは大企業に勤めた方などいろんな経歴の方がいます。この方々に職場でのルールきちんとしようを話しても不思議な顔をされます。
なぜなら、ルール自体が歴史があり当たり前になっているからです。その上、入社時のオリエンテーションが徹底している。
自然と、身につけているからものすごく簡単なことのように思っているからです。中小企業ではなかなかそうはいかないのです。
その原因の一つに経営者との関係が出てきます。小さい組織では、経営者がガキ大将的な組織を作りたがる人もいます。
極論ですが、労働基準法なんてあったものではない。「私がルールだ。しかし、文章化はしない。私が守らないから」そんな発言を聞いたこともあります。
しかしある意味、反面教師として改善すべきことを抽出することができてその問題点を解決する方法を考えるいい訓練にはなりました。また、実行もできます。
中小企業での会議とは、経営者が決定を承認するための場所であり、議論する場所ではないケースが多いです。
ですからもし意見があるのであれば会議の前にワンオンワンで意見をすることです。
なぜなら、会議で否定されることはプライドが傷つくみたいです。その上、1回決めたことは取り下げたくない、所謂引っ込みがつかない状態に追い込まれます。
その場合、中間管理職の1番大切なのは経営者をコントロールするスキルです。間違っていることをうまく矯正し、楽しく職員が仕事を続けられる状況を作ることが大事です。
PS:東京オリンピックも明日まで、その次はパラリンピックになります。開催に反対とかではないのですが、最近、いろんな記事を見ました。
東京オリンピックの国民一人当たり税金負担は概ね1万408円だどうです。親子や祖父母まで入れる1世帯で4人で4万円を支払って視聴してことになります。
東京都民はその10倍で、都民一人当たり10万3929円で4人世帯当たり42万円だそうです。この金額をどう捉えるかは個人の考え方だと思います。
無観客や追加経費で総額4兆円になる可能性もあるそうで、そうなれば先程の金額の1、5倍になります。
現状オリンピックは裕福な国や都市でなければ開催できないそうです。
組織論も面白い研究があって、「桃太郎」は、構成メンバーが人間、犬、猿、雉だったからうまくいった。全部が犬だったら鬼退治はうまくできなかったそうです。
よく言われる「役割」がそれぞれにあり、全員が4番バッターでもエースストライカーでも強いチームはできないのと同じことのようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。