こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
九州はお盆からの長雨で多く被害が出ています。これだけ毎年続くと徹底した修復や対策もできないままになります。特に予算が必要な場合は時間がかかります。
すぐできることから取り組むことが対策の鉄則ですが、なかなか精度を求めることは難しいのかもしれません。
例えば、事故報告から再発防止に向けてのシステムを作られていると思います。すぐにできる対応策を職員全てが共有して実行します。
しかし、最初は徹底していたことが時間が経つにつれてしなくなる人が出てきます。忘れてしまうケースもあるし、またはもう大丈夫と勝手に決めてしまったりします。
新しい職員に指導を忘れることもあります。ですから継続するためにはどうするかを決めておかなければなりません。
それが「マニュアル」であり「手順」です。新人については「新人研修」になります。この先徹底してやっていくために必要なことです。
「マニュアル」「手順」「新人研修テキスト」を作成すれば、指導者が代わっても同じことが伝わります。
「えっ、それってそこまでしなければいけないのですか?」よく聞く言葉です。人は、無意識のうちに変化することを拒否するらしいです。
今までの仕事のやり方が変わることが難しくなると思い込んでいることもあるのではないでしょうか?
ひと昔前に、介護記録や計画をパソコンソフトで管理するようになった時にいろんな抵抗が出ました。キーボード恐怖症みたいな方もいました。
しかし、すぐに取り組んだ職員さんは慣れて使いこなしていました。人はうまくいった時の条件が揃えばやる気を引き出せるそうです。
メールやラインなどの入力がその典型だと思います。初め入力した時はあのひらがなキーボードを見て今のように早く打てるようになるとは思わなかったはずです。
それは、能力に関係なく慣れとともに間違えずに早く打てるようになっていきます。条件(使わなければいけない状況)ができれば、自然と身につく証拠です。
ですから、やらなければいけない雰囲気作りを管理者はしなければならないのです。管理者はKY(空気が読めない)人になり、空気を作る人にならないといけません。
介護技術の手順書は、写真や映像で作ることが簡単にできるようになりました。研修も全体ではなく、映像により個別でできるものもあります。
コロナ禍で、密になることを理由に全体研修を中止している事業所を見受けられますが実はやりたくないことが見え見えだったりします。
少人数グループでする、映像で個別にするなどどうしたらできるかを考えている事業所はその他の面でもきちんとしているようです。
その後、手順についてできるようになったをチェックします。その結果を本人に伝えます。
介護業界の大きな問題点に「人間関係」があります。これは離職の要因でも上位になっています。できていないことを単純に口頭で注意すれば、感情のやりとりが残ります。
しかし、明文化されたルールに照らし合わせてきちんと指摘すれば基準がはっきりしているため個人同士のやりとりではなく、組織での問題になります。
もちろん、指摘するTPOは必要ですが人間関係(パワーハラスメントとか)と勘違いされずに解決されます。接遇・マナー・勤務態度等全てのマニュアルも同様です。
雇用形態や資格、キャリアに関係なくやるべき業務を明確にしてやり方をわかりやすくします。できていなければその原因が指摘ができ、問題は見つけることができます。
PS:今年の3月から外国人実習生を2名管理しています。介護ではなく給食施設の実習生ですが、実習終了後日本語のレベルで母国での収入が大きく変わるらしく必死です。
介護では高い日本語のレベルを必要とするので採用の判断が難しいです。介護技術も必要です。
彼女たちに書いてもらっている1日の作業日誌は、実習の進行に効果的です。仕事で経験したこと「食材の名前」「切り方」「機械の名前」「食事の形態」などが書いてあります。
なぜ効果的かというと、インプットしたものがアウトプットできるかが判断できます。いかに学んでもそれが身についたかはアウトプットができるかどうかです。
日誌は就業時間ではなく、寝る前に日記として書いてもらうので時間も経っていて忘れていなかったことが確認できます。毎日同じことを書いていることも多いです。
単純な方法ですが、作業内容の理解や日本語(漢字)の進行がわかりやすいです。
私もそうでしたが「このくらいはできるだろう」という先入観で見るとできない時の落胆がありますが、一から教えるつもりが「思ったよりできる」と感じると気が明るくなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。