こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
コロナ感染は、地域的に増えたり減ったり繰り返してますが、財務省や厚労省では来年の改定に向けて審議会が行われています。
基本的に財務省は、お金を管理する立場から削減を求めています。感情はもちろんですが配慮を加えずに単に数字だけで判断するのが仕事ですから当然と言えます。
経営においても、数字を無視してはできません。報酬(人件費)についてもそのベースになるのは収入です。昇給や待遇改善もその原資がなければ減益になります。
「できるかぎり給料をあげてあげてあげたい。」という言葉はよく聞きますが、ある一部の職員を対象にすると、それ以外の職員に悪影響が出る可能性があります。
また報酬アップだけがモチベーションの原因になれば、報酬アップができない時はモチベーションが下がることにもなります。報酬は仕事の成果で判断されることが重要です。
仕事の成果とは、目標の達成です。目標の内容は数字でもあり、個人の能力の向上もありますが一番は組織全体の成果です。
目標を達成するためには、まずは組織全体の目標を明確にすること。そして理解し共有することです。その役割は、組織の管理者が行います。
目標を理解するとは、その目標に必要な役割をインプットすることだけなくアウトプットすること、つまり行動に移したり、他の職員に説明ができたりする状態です。
アウトプットできる状態になるまで何度も説明し、疑問点を解決する活動をしなければなりません。中途半端にしてしまえば責任と使命感を持った行動にはならないからです。
組織で活動するとは、チームプレイと同じです。スポーツのチームプレイは個々の役割と能力が必要です。まずは個々の責任を果たすことです。
一人一人が自分の仕事について自分の責任を明確にし自覚することです。一つの責任は複数であったり団体であったりではなく一人が持つようにし、体制を作ります。
「この仕事は自分の仕事である。」という意識は、「責任」の所在にあり「責任」の字の如く命令してやらせるのではなくてその人に任せることです。
その先にあるのは組織の目標ですが、「自分の仕事」は自分で発想し、権限を持ち、責任感も出てきて責任が発生します。
その一連の活動に上司としての期待があり、結果に対しての評価があります。
自分の仕事であることを意識する組織作りをすれば、「任された感」は自分の能力を発揮できる機会として意欲も上がります。成果を上がるための努力もします。
能力の向上とモチベーションアップにより「仕事が楽しく」なる。環境作りができたらいい組織になっていくと思います。
次に上司の方の「任せ方」ですが、達成して欲しいこと、その基準、など目標達成のイメージを確実に一致させておくことです。
一番最初の段階で、1度の角度もずれがないようにしておかなければ時間が経てば大きな角度のずれになります。また途中に修正をすることも大切です。
修正は最小限の係わり方で再度目標について理解を確認します。決して仕事の主体が変わってしまうようなことがない様にします。
必ず成功するわけではありません。失敗した時こそが上司の対応が必要です。次にその失敗が生きるような体験にすることです。
自分に任された仕事の失敗は、自分の責任だから言い訳はできません。しかし、そのフォローをするために上司の存在があります。
小さな失敗を学習する機会にもなります。しかし、失敗の評価はきちんと行い、うまくいかなったところは指摘します。
甘い評価は、勘違いを生み修正されず次の仕事に進んでしまいます。成果をあげた場合は、褒めてあげて次回のモチベーションに繋げていきます。
PS:組織(チーム)活動では上下のコミニュケーションが大切ですが、その根幹にあるのは「信頼感」です。任されたようで介入が多かったりすれば疑ってしまいます。
チームを目標に導く立場になった時、自分が描いている目標を如何にメンバーに正確に伝えることができるか?同じ夢を見ることできるか?です。
メンバーがうまく仕事ができていない時は、チームリーダーが「自分の思いは伝わっているはず」と勘違いしていることが多いです。
人の心の中は、わかるはずがありません。共通認識を持つためには確認をし合うために十分な時間が必要です。それも自分都合ではなく相手にあわせた時間です。
最後までお読みいただきありがとうございました。