こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
ABUは最近ルール、ルールって言うけど実際なんですか?
そう思われる方もいるかなと思います。ちょっと長くなりますがとっかかりだけでも・・
私は、介護サービスに国が生産性を求めてきたことから、生産と言う今まで使った事がない言葉をどうすれば、介護業界に適応させるのかと考えています。
単純に作業性の効率を高める事だとは思うのですが、介護の仕事を内部から見ると埋もれてしまう事が多いので、思い切って製造業に置き換えてしまえば割り切って考える事です。
私自身、職歴の中僅かではではありますか、工場での製造管理業務の経験があります。1日の生産工程を作る仕事で同時に必要な資材の発注や在庫管理もしていました。
受注生産でしたので、納期との絡みもあり翌日の製造工程は受注が前日の夕方に閉めた後で、製造工程を作成し機械に入力できる状態にして帰るため10時前に帰ることはありませんでした。
それでも広告代理店の時より帰宅時間は安定していました。今ならブラックでしょうが、工場は残業代が100%出たので給料は良かった記憶があります。
話は横道にそれましたが違う視点から介護作業を見ていく必要があると思っています。
まずは、「ルール」ですがこれは各会社や事業所で違います。なぜなら、組織の成熟度で違うからです。
私たちは、赤信号は止まれだと思っていますし守っています。でもこれって誰に習ったのでしょうか?私は1960年生まれで田舎育ち、小さい頃自動車を持っている家は僅かでした。
信号も国道とか大きな交差点しかなかったと思います。でもその時から「赤は止まれ」です。
信号がある無しにかかわらずです。現在は、あらゆるところに信号はありもしこのルールが存在しなければ大混乱です。
ですから、その組織の中に意識しなくてもみんな共通して認識しているルールがどれだけ存在するかで違ってくるのです。
大企業では、当たり前まえルールでも中小企業では徹底されていないルールもあります。明文化されているものもあれば、個人の経験と感性に任されているものあります。
個人の感性に任されていればルールの徹底はできません。私の同級生にも大企業に就職した人がいますが、話をしても信じてもらえない事もあると思います。
では具体的に話していきましょう。介護の仕事の中で作業効率を落としているもの何があるかを考えてみましょう。確かに重度の方は、手がかかるかもしれませんが事前に情報を収集し対策は建てられます。
アセスメント行い、手順を確定するのは介護のプロして当たり前の事です。
一番時間がかかるのは、いろんなトラブルで高齢者の人を説得したりなだめたりする事。または、認知がある方の行動に振り回される事です。
何人も職員が関わり、挙句果てには職員から責任者に「私では無理です。」の一言で丸投げされて「責任者だから解決してください。」までいくことです。
認知がある方への対応もやり方が統一されずバラバラの事業所を見受けますが、そのせいで混乱がひどくなっているケースもあります。
デイサービスの席替えでの出来事ですが、説明を受けてなく都合よく席を替えらたとこんなとこは2度と来ない言っている利用者を職員がなだめている。最終的には管理者が対応をしている。
席替えは職員個人の発想で実施されていました。新しい利用者の出現からです。トイレまで近い席にその人を置くためからでした。ベテランであるその職員は自分の経験値から勝手に決めて実行したからです。
なんとか事が落ち着いた後、問題の職員は「私は悪いことはしていない」と主張します。この場合、ルール違反があるのかルールが存在していないのかで違ってきます。
ルールがあれば、ルール違反を指摘して問題点も明確にできます、「席替えする時のルール違反ですよ。」と席替えと新しい利用者の排泄の問題を混同せずに話ができます。
ハラスメントと同じですね。指導もやり方次第では、パワーハラスメントになる。熱意があっても、これは言ったらいけないとかがルール化されてわかりやすくなりました。
この席替えで、使った時間と労力は無駄なものでしかありません。作業効率を落とす原因でしかないのです。
ですから、現状どこまでのルールを会社が作り職員に伝える事ができているか。そしてその結果、共通理解されているかでルール作りは違ってきます。
先述の「信号機」の数と同じで小さい組織では必要なかったルールが大きくなるにつれて不可欠になります。そのタイミングで整備できないと混乱します。
時間を浪費する邪魔者を排除することでルールが作業効率を上げるのです。
PS;私は、事業所を運営している時一番大切なものは「終礼」だと感じ時間をとっていました。朝は、予定の確認などであるいは状態の申し送りで書面や個別で対応できます。
「終礼」はその日の出来事を話し合い、情報を共有し解決を図ったり対応策を決める時間です。決めて対応策は、ルールに近いものができます。
文書化し、職員全員がルールに則って対応するのです。そして、必要に応じて改訂します。
繰り返していくと、自然と身についたルールになると思います。
もし、時間に制限があるパート職員さんが多ければパートさんの終業前に現場責任者、あるいは管理者が直接聞いてください。そして全て業務の最後に最低限、現場責任者と管理者が1日の振り返りを行ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。