福老(フクロウ)になるメールマガジン20200217 Vol. 142「東京ケアウィーク2020」

 

 

こんにちは。フクロウ改めオフィスABUの安部浩行です。

ご愛読いただきましてありがとうございます。

 

14日まで、東京ケアウィーク2020に行ってきました。特に専門セミナーが中心でした。

福岡には、2年連続で行きましたが、東京での開催に参加するのは初めてです。

 

参加企業数や展示スペースの規模は大きくて会場は「東京ビックサイト」です。会場の広さと高さで外の気温が高かったにもかかわらず会場はやや寒かったです。

 

今回紹介するのは、「介護のニュースサイト ジョイント」や「ケアマネジメントオンライン」に寄稿されている淑徳大学 結城康博教授が「人財を流失させない介護事業経営」をいう演題でのセミナーでした。

 

 

基本的なところは、私が提唱している「事業規模の拡大の必要条件」と同じです。

結城教授のセミナーで一番強調されたのは、経営者、人事担当者の意識改革でした。

 

コンプライアンスを守るための組織作りつまり数合わせをしていないかどうか?

そのために、必要な育成の時間が失われていないかどうか?

 

簡単に言うと、私自身が管理者(勤務表を作成する)が長かったためよくわかります。新入職を短期間で配置してしまう。充分な研修をしないまま、現場で覚えるみたいな発想で育成する。

 

その上に、古くからの慣習を引きずり仕事ができない事の原因を新入職員の力量と押し付けていること。このブラックが当たり前みたいな業界になっている。

 

その結果未経験である新入職員がいかに短期間でその事業所にあるいは介護業界に見切りをつけてしまっている。

 

 

介護保険が施行されて20年間、見て見ぬ振りをしてきたことのツケが今回ってきている。

会社自体が変わらない生き残れないそのためには定着の促進をしなければならない。

 

一例として言われたのが今の新卒職員は「石の上にも3年」ではなく「石の上に6ヶ月」が今の現状であり、卒業後3年間は新卒に属する。つまり、短期での転職は社会的な現象であること。

 

どの業界でも人手は不足している、その中でも介護業界は最悪の求人倍率で14倍です。14社に一人しか入社が無い状態です。

 

 

結城教授はハッキリと言われるタイプです。人財を獲得する・流出を防ぐためには他の業界に勝たないといけない。今後、業界が良くならなければいけない。これが最終目的です。

 

そのために必要な事として介護報酬のアップが必要と言われてました。

もう一つは、職員が定着するために必要ものは「愛社精神」と言われました。

 

これからの「愛社精神」は職員に持ってもらうために如何に会社が労働環境を整備していくかにかかってくると思います。

 

働き方改革も始まっています。ほとんどが中小企業の介護業界は今からです。残業や有給休暇取得など、職員が希望するすればニッコリ笑って相談に乗りましょう。

 

雇主の義務としてやらなければいけない事で反感をかっても意味がありません。

 

受け入れた上で、会社の理念と目的を理解してもらいエンゲージメントを確立し「愛社精神」へとつなげていき辞めない職員を育成していきます。

 

現在、勤務している職員で35歳以下の職員が何人いるでしょうか?年齢構成も大切です、これから5年後以降ことも考えなければいけません。

 

 

このようなセミナーは、講師の考え方が明確にでますから受け取る方の判断によるところが大きくなります。

 

しかし、以前から私も思っていたことですが、「介護の世界では違うとか当たり前」と言われていることをよく聞きます。そのおかしな常識は見直されていかなければならないと思います。

この続きは次回にお送りします。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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