こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。
ご愛読いただきましてありがとうございます。
マニュアルは、実地指導では必須アイテムです。とりあえずないといけないとネット探し作って開かれることなく飾ってはいないですよね。
先日、あるケアマネから憤りを持った愚痴を聞きました。
ある老人ホームで保険者からの被保険者証の未着があり、問合わせをすると保険者からは送付をしたと言われて、老人ホームからは届いてないと言われて。
結局再発行の手続きをして、再発行分が届いた日に以前届いた分も老人ホームで発見されたそうです。
よくある話ではありますが、最初に送られた分が出てきた場所が問題でした。なんと郵便ポストの中からです。
その老人ホームには、郵便ポストの横に受付窓口があり配達員さんは直接窓口で手渡しのが日常でした。しかし、毎日同じ配達員さんと限りません。窓口に誰もいないケースもあります。
今回が郵便ポストに貴重な郵便物が置き去りされたのは今回が初めてではなかったようです。
以前も数回あり、保険者からの重要書類が置き去りされており、報告書の未提出をいきなり指摘され追い詰められたとのこと。
その時に決めたことが定期的に中を確認するという口約束です。中途半端な対策や人任せでは、忘れ去られしまい何度も同じミスを繰り返してしまいます。
今回のこの話を聞いて、「ポストを撤去するか、無理ならばポストの入口をテープで塞ぐしかしないと再発しますよ。」と言いました。対策は簡単なことです。
ガムテームですぐできること。もう少し丁寧にするならば「使用してません」の貼り紙をします。
元来、郵便ポストは配達した郵便物を入れるところでそこに郵便物を入れた配達員はルールを守っています。配達員になんでそこに入れるのというのはお門違いです。
その老人ホームの責任者は「ちゃーんといつも通りに窓口に渡してくれていたら問題なかったのに」とか言われたとか、呆れた責任転嫁です。
何かアクシデントがあった時に、その原因を他のものにすり替えたりしていると絶対に解決にはなりません。確実に再発しない方法があればすぐに実行します。
事故についても同じです、原因をぼかす責任者がいます(本人が傷つかないようにみたいな変な思いやり)。特に誰が関わったかわからないケースが多いです。
間違えて他の人の薬を飲ませてしまった(誤薬)。長く介護の仕事をしていれば経験があると思います。どこに原因があったのか、準備をする看護職員が間違えたのか?
介護員が人を間違えたのか?服薬ミスは重大事故です、薬の内容によれば生命にも関わる、精神系の薬は特に影響が出る事故です。
※薬を飲ませるという介助は、医療行為にあたる部分もあります。例えば一包化されていないバラの薬は介護員では飲ませることはできません。介護員ができる医療行為については検索してみてください。
ですから、服薬マニュアルを作ります。全体の流れのシーンシーンに区切ってみて役割を決めてシーン毎の行為をチェックしていきます。
例えば、介護員が口に入れる介助では飲ませる時は袋の苗字と名前を見るだけではなく、実際に名前を本人に声かけして飲ませる。「Aさん1月16日夕食後の薬です」
飲ませた後は周辺に落としていないか?吐き出していないか?口の中に残っていないか?などのチェックします。
確実に服薬した証拠として空になった袋(名前と日付と朝食後などが書かれている)は捨てないで回収して保存する。など
食事の後の掃除で時々薬が落ちていることがあります。また本人が吐き出していることもあります。(少し溶けているので解ります)
最初に取り組んだ時は、手順だけだったのがインシデント(ヒヤリハット)があってやるべきことが増えていきます。
増えてたものを加えて改定していきます。改定したものは職員全体に周知していきます。
詳細になれば、どこでミスが出そうになったのか解りやすいのでまた改定して周知します。この繰り返しで、習慣化して当たり前の介助方法になっていきます。
多くの項目が書かれたマニュアルも行為として数分であったりします。効率的な活動を行うためにマニュアルは常に見直しが必要です。
PS:私が言うと門が立つので言えません。職員からよく聞く言葉です。
いい職場というのは、誰もが自由に発言しています。いいものを作るために前向きな意見が出ます。しかし、間違えている他の職員に意見することも出てきます。
本当はその場に管理職がいて解決すれば1番いいのですが!そうとばかりいきません。また人間関係には社歴や年齢もあります。
しかし仕事においては必要なことが言える環境は必要です。それもルールで決めておくといいと思います。
スポーツの世界もそうですが、相手のリスペクトを忘れずに意見を交わすことが大切だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。