福老(フクロウ)になるメールマガジン20200905 Vol.170「生産性の向上の原点は、物と時間と動作の整理・整頓から」

 

 

こんにちは。オフィスABUの安部浩行です。

ご愛読いただきましてありがとうございます。

 

このメールマガジンを書いている時は、通り過ぎた台風9号のあとに迫ってくる台風10号に対する準備をしている頃かと思います。

 

介護事業をしていると、見捨られないといういう観念や自分がやらなければという思いからか、台風や大雪の前日は泊まったりしたものです。

 

確かに、誰も出勤できなければ住んでいる高齢者のお世話を誰がするのと言われたら答えようがないです。しかし、職員に危険な状況での出勤を強いることもできないです。

 

 

それじゃ前の日から泊まって体制を確保する。この泊まった時間は、出勤時間、残業、休日出勤で対応するそれとも単なるボランティア扱いするのか。

 

これからの人材確保をするためにはこの様なケースの検討も必要ではないでしょうか

 

 

基本的な話になりますが、生産性を高めると言うことは、無駄をなくすこと。よく5Sとか言われますが、整理、整頓は大切です。

 

TVコマーシャル「トヨタイムズ」で医療用ガウンの生産量を100倍にした工場が出てきますが、その第一歩がハサミの置き場所を決めたです。

 

興味がありましたらホームページをご覧ください。従業員の提案で大幅に時間短縮を行ったことが書いてあります。

 

前編と後編のINDEXを見ただけでも鬼になるフレーズがいっぱいです。「知恵にお金はいらない」では、使っていない物品や百円ショップで揃えたものなどの話です。

 

 

読んでいく中で感じることは、作業の効率が良くなることを楽しんでいることです。工夫や発想で今までより同じ時間で製品が1つでも多く生産できたことを。

 

 

品質を維持しあるいは向上させて生産性を上げる取り組みです。そのためには目標が必要になります。トヨタでは途方もない枚数の目標ですが、これを身近のものに置き換えてみる。

 

そのためには、数値化するし見える化する。例えば、入浴時間は何人を入れるのに何時間かかる。配膳は、何分かかる。バイタル測定は何人を何分かかる。無論、関わった職員数のデータも必要です。

 

現場の中には、改善できることがいろいろとあると思いますが、現場の人と一緒に取り組まないとなかなかうまくいかないです。問題意識の共有が必要です。

 

 

難しいことではなく、どうしたら質を維持して早くできるか?すぐに改善できる無駄な作業はないか?環境はきちんと整備されているか?少ない投資で改善できることはないか?

 

そのための取り掛かりは整理・整頓からそして配置を決めて使い方のルール作りです。その後に、職員配置をして実働してみる。

 

整理・整頓とは、物品や備品だけでなく時間や移動距離などの職員の動きも含まれます。

また、よく発生する人が原因となるアクシデント(物忘れ等)も対象です。

 

 

少し話は変わりますが、報酬は時間で支払われます。時給がいくらとかです。勤務時間は限りがあります。つまり、時間の経過に対して人件費はかかっています。

 

仕事量に対する経費ではなく、時間に対する経費になっています。これは労働基準法で定められたことです。

 

介護保険法による人員基準をクリアしていれば、職員の作業効率を上げることにより経費を抑えるかあるいは、体制を強化することができます。

 

 

職員不足は慢性化している状況です。少ない職員でいかに効率的に現場を運営するかが求められています。

 

PS:「少数精鋭」と言う言葉がありますが、国語辞書では「人数は少ないが、すぐれた者だけをそろえること」と解説してあります。

 

しかし、少数だから精鋭ならざる得ないと言うか精鋭になると私は職員に言ってきました。中小企業ではどんな組織でもギリギリの職員数で運営するのが当たり前です。

 

女性は子育てをすると、効率のいい動きをする様になります。忙しいからです。考え方も変わります。「母親脳」と言う言葉も聞いたことあります。

 

 

ちなみにライフネット生命の出口会長は「優秀な人を少数集めるのではなく、少数だから精鋭になる。少数にすることで精鋭集団ができる」

 

会社の再建で有名だった土光会長は「人材の玉石は、玉には磨きをかけ、石にはトレーニングによった玉にする」と話されています。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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