こんにちは ふくろう介護事業コンサルタント事務所
安部浩行です
ある流通業界では、高齢者対応がうまくできるかが
職員評価にあるそうです。
お財布からお金を出す時に、高齢者は目も悪く
手先も上手くできないため、あわててお札を使います。
財布中は、小銭がいっぱいになっている状態です。
レジで支払うときに
「ゆっくりいいですよ。小銭を使われてください。」
と言えるかどうか。
プライドを考えて、不要な問いかけをしないことも
「おひとつでよろしいでしょうか?」
ひとつしか買えない寂しさやうしろめたさを
理解しているかどうか
これから高齢者が、増えていく中で心理をと対応方法を
学んでいくことも大切です。
高齢者が加害者の交通事故、なぜと思いますよね
この数日も高齢者による事故が
報道されています。
自転車で通学中の高校生への事故
トンネル内での対向車線へのはみだし事故
後者は、運転者83歳、同乗の夫89歳が死亡し、
後部席の83歳重症です。
多いコメントは、「おぼえていない。」「わからない間に・・」
原因は「アクセル・ブレーキの踏み間違い」
「前進とバックギアが入れ間違い」などです。
80歳前後の方は、マニュアル車に長く乗っていました
クラッチぺダルを使って
ギアチェンジとしていた時代の方たち
クラッチぺダルは、今のAT車は無く
一番左にあった為左足で操作していました
マニュアルと呼ばれる手動式の
トランスミッションです。
ロー、セコ、サード、トップと
速度に合わせてギアを切り替えていく
今のドライブギアと違いローギアでは
スピードは出ません。
クラッチを左足で踏んで、ギアを外し
シフトチェンジをする。結構、作業性があります。
クラッチとシフトチェンジが上手くいかないとエンジンが止まります。
マニュアル車だとアクセルを踏まないと自然と速度が低下する
エンジンブレーキもあります。
現在は、AT限定の自動車免許がほとんどでしょうが
まだ、自動車免許保有者の50%にはなってないようです
マニュアル車の説明が長くなりましたが
このタイプを運転し慣れている高齢者が
AT車に乗ることは操作ミスにつながるのでは思います。
実際、マニュアル車は販売しているのでしょうか
以前、自分の親が軽自動車を購入する時
(現在では、免許を返納し廃車していますが)
オーダーだったと記憶しています。
無論、判断力は低下し、瞬発力も低下していることは
否定できません。
なんで、危ないのに運転させるんだと言いたくなりますよね
しかし、自動車での移動は、日常生活で不可欠な問題です
特に交通機関が少ない地方では、もし免許を取り上げたら
誰が、親の足替わりなるか
暑い日・寒い日・雨の日もあります
歩けば、あらゆる危険があります
タクシーを頻回に使えば、お金がかかります。
免許を取り上げる説得だけでなく、
納得させる善後策も必要です。
増えていく車の傷を見て、ゾッとしながらも
家族の判断が躊躇するのもわかります。
高齢者を移動する手段を作れば、いいですよね
これが、いろんな規制があります。まずは国土交通省管轄で
きちんとした手続きをしないで料金をとると
白タク行為で犯罪にあります。
となれば、長く安全に運転できるように
今の危険を察知して止まる車や
マニュアル車が使えるシステムを作ることが
必要ではないかと思います。
まだまだ、高齢者人口は増えていきます、
一番最初に書いた、レジでの対応は一例です。
自動車は、極論かもしれませんが
少しでも、長い期間自分でできるように
生活物品など使い慣れたものを残して
高齢者のできないことを理解してあげること。
介護事業は専門家として高齢者にあわせた環境が
実現できるように提案や助言を行なっていく必要が
あると思います。
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