老人の取扱説明書

こんにちは ふくろう介護事業コンサルタント事務所
安部浩行です

介護保険の単位が上がるとか、加算がどうすればとれるなど収益アップは必要なことですね。このブログも、話の中心はこの課題にあると思っています。

今日は、少し別の視点からの話になります。
これから、高齢者の数は、どんどん増えていきます。2025年問題、2045年問題と介護の問題点は先を見越しながら対応しています。

たしかに自立支援がなされて、介護保険を利用せずに生活ができる人たちが増えていけば保険財政は安定します。

しかし、現実問題として高齢者は存在するのです、誰が対応するのか

自立するというのは、今の要介護認定の判断では、人の介助を受けない・言動や行動が人に迷惑かけないとこです。

要介護認定が必要な介護時間で決められていることは、ご存知だと思います。

しかし、要介護認定では判断されない加齢による高齢者の方の特徴があります。
日常生活では、決して無視はできません。

例えば、耳が遠くてコミニュケーションがとりにくい。
手先の動きが悪くて、時間がかかる。
以前にも書きましたが目が見えにくくて、取り出しにくいので小銭を使わない

高齢者の行動を理解することは、介護事業だけではいろんなサービス業で必要なのです。
まして、介護をプロとする方は、尚更そして、家族も

介護保険を導入される前、介護保険は居宅で高齢者が生活する事を前提として準備に入りました。介護保険の前年くらいから、ホームヘルパー2級の資格を持つ人の養成がはじまります。

私自身、医療法人で養成講座の講師と事務局を担当していましたが、一年分の募集定員が一週間で埋まりました。当時は、大きな期待があった職業だったのです。

そのような状況の中で、地元のタクシー会社から乗務員全員に資格を取らせたいとの相談をうけました。確かに介護タクシー事業所の開設も計画されてましたが

当時のタクシーの利用者のほとんどは高齢者の方ですから、サービスの向上のために職員育成ための投資です。総数で20名以上の乗務員の方が4班に分かれて受講されました。
実際に、その後の活動もきちんとされ地元ではかなりのシェアをもっています。

ここで紹介したいのが「老人の取扱説明書」という本です。紀伊国屋で見つけました。
見つけてたと言うより、売れている本ところに置いてありました。

私は、最近便利なので、電子版を利用するようにしていますが電子版もありましたので早速購入しました。

著作権があるので詳しくは書けませんが、医学博士の著書で高齢者の行動を論理的に説明されています。
そして、私たちがストレスになっていることが、理解できる。精神的な救いにもなる内容になっています。

私自身、母と同居してますが、介護の仕事していながら、母の行動に苛立ちを感じている。この仕事しているこんな風にも思ってしまいます。「もう少し悪くなった方が扱いやすくなる」介護保険も使えるし・・・

ちょっとは、みんなより高齢者のことは知ってるつもりでしたが、すべてを認知症の初期に決めつけてしまったりと老化の知識はなかったことが理解できました。

この本の一番気にっているのは、論理的に説明され、メカニズムでわかりやすい。
まず、介護をしている現場の方と読んでみてください、なるほどと感じながら

なるほど、そんな事あるよね。共感が出てくれば、何かうれしくなります。
うれしくなれば、もっと知りたくなります、興味をもちます。
今までより、観察することが増えていきます。

その結果、知識となり仕事が楽しくなっていく。

著者が、この本の読者として3タイプをあげています。
1人目は、高齢者の家族を持つ方。
2人目は、将来高齢になる不安を抱えている方やすでに高齢の方
3人目は、高齢者とかかわる職業の方。医療や介護だけではなく、営業職や接客業、商品開発の人を含め、社会人のほとんどの方が該当します。

 

この先を見通した企業は、高齢者向けのシステムを作ったり、対応するノウハウを持った
人材を確保したり、と計画しています。

高齢者の体の大きさ、視線、心理状態、できること、
できないこと、喜ぶこと、嫌がること、

これからは、介護事業だけでなくあらゆる業種が高齢者の知識を必要とするでしょう、
取り組んでみよう、もし、そう考えるなら私もコンサルタントとして、力になれます。

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ふくろう介護事業コンサルタント事務所 安部 浩行

 

     

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